フラップの学習コラム

過去問を使うタイミング

コラム、はじめました


このたび、フラップのホームページにコラムを掲載することとなりました。今後は、テーマごとに担当者が執筆してまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
第1回になる今回は、「季節・時事ネタ学習担当」の私が、「過去問を使うタイミング」についてお話しさせていただきます。


フラップ学習塾だから話せること


フラップ学習塾では、年に3回、保護者面談を実施しています。10月・11月もその時期にあたり、各ご家庭の保護者の方々と、「日々の学習状況」や「進路」についてお話しさせていただいています。この面談では、塾に通っているご家庭だからこそお伝えできる、特別な情報をお話しすることもあります。
実際に、「そんなことまで話していただけるなら、お兄ちゃんのときから通わせておけばよかったです」など、ありがたいお言葉をいただくこともあります。今後のコラムでは、そういった面談でお伝えしている“ここだけの話”も、時折ご紹介していく予定です。ぜひご期待ください。


過去問学習に関する誤解


さて、本題に入りましょう。
受験生の保護者の方との面談の中で、よくこんなご相談を受けます。
「先生、聞いてください。
近所の〇〇高校(上位校)に合格した子のお母さんに、『どうやって△△くんみたいに成績を伸ばしたの?』って聞いたんです。
そうしたら、『とりあえず志望校の過去問を買って、ひたすら解かせたよ』って言ってたんです。
うちの子も今すぐ過去問を買って、家でどんどん解かせた方がいいですかね?」
これに対して、私ははっきりとこうお答えしています。
「それは、かなり優秀な一部の生徒だけが可能な学習方法です」
我々塾の講師も、教材研究の際には過去問を解きながら、「出題者がどのような意図でこの問題を出したのか?」ということを読み取ろうとします。
さらに掘り下げると、出題者が限られた人数である場合、その人の“思考のクセ”や“出題傾向”まで見えてくることもあります。そこまで分析ができれば、次年度にどのような問題が出題されるか、おおよその見当をつけることも可能です。あとは、それに合わせた対策演習を行うだけです。
しかし、そこまでの分析を自力でできる受験生は、正直、そう多くはありません。


過去問を使う最適なタイミングとは

 

では、過去問を使う“正しいタイミング”とはいつなのか?
それは、出題範囲の基本的な内容をしっかりとマスターした段階です。
過去問は、「知識の定着を確認するため」や「出題傾向を把握するため」のツールであり、決して「学力を上げるための教材」ではありません。
フラップ学習塾でも、生徒には全範囲の学習が終わったタイミングで、過去問演習をスタートさせています。
「過去問の正しい使い方」については、また改めて別の機会に詳しくご紹介いたします。

季節・時事ネタ学習担当

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